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all words by Dr.NORIHIRO KOMIYAMA

三鷹獣医科グループ・ウサギ専門医療とウサギの飼い方と病気

 

■ウサギの専門医療(外来)について
■ウサギの飼い方と病気

■ウサギの専門医療(外来)について
ウサギの専門外来(診察時間最低1時間単位)は、原則として、毎週月、金曜日の午後2〜6時までの完全予約制です。
その他の曜日、時間をご希望の方は別途御相談ください。
(食欲不振、お腹が膨らんでいる、元気消失、頭が回転、下痢等)


★最低1時間以上の診察時間が必要となります
★あらかじめその病気の程度や経過をお知らせください
★可能な限り過去の医療記録を御持参ください
★費用についてはあらかじめお尋ねください )



 

■ウサギの飼い方と病気 2013/4/1 第3回改訂

ウサギは小さい猫ではありません、 ウサギは敢えていうと小さい子馬です。
干草で育てることが最も重要です。ペレット(固形飼料)は与えない、与えてもほんの少しにする。毎日の水分補給(60-150ml)が必要です。
毎日の便の数にも気を配りましょう。
ウサギの病気は食事と環境が原因で約70-80%起こります。

「ウサギについて」ダイジェスト
ウサギの食餌についての重要性
ウサギの健康診断について
ウサギの性質について
ウサギの住まいについて
ウサギの予防的看護について
ウサギの雌雄の判定法

ウサギの早見表
ウサギの繁殖
ウサギの一般的に見られる臨床的疾患状態



 

「ウサギについて」ダイジェスト

三鷹獣医科グループ・ウサギ専門医療とウサギの飼い方と病気

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ウサギの食事についての重要性

ウサギは草食動物であるがゆえに、食べる食事はペレット(固形飼料)ではなく干草(成ウサギはアルファルファでなく、チモシーを!)を食べればそれのみでOKです。色々なイネ科の乾草あるいはチモシーの乾草を与えます。たまに干草を電子レンジでチンすると食べることがあります。いろいろ工夫してください。いったんペレット(固形飼料)を食べてしまうと、その美味しさになかなか干草のみに替えることはむずかしいのですが、変える必要があります。どうしてもの場合はできるだけペレット(固形飼料)を少なくする。できれば1kgにつき10g以下に減らします。たとえ高繊維のメンテナンスタイプのラビットフード(18%あるいはそれ以上の繊維)でも、成ウサギ(自宅繁殖させていない)の体重2.25kg当たり22.5g(1/8カップ)以上は与えない。干草を食べない最もの障害は、胃のうっ滞、毛球症の原因と歯が削れない(1ヶ月で1cm伸びる)ことです。またパスツエラ・マルトシータも治りにくくなります。干草を食べないとあらゆ病気の原因となるようです。

干草以外の食事で、一般的に推奨される毎日の食餌は以下のようなものです。
毎日濃緑色あるいは濃黄色の野菜の中で異なる3種類を選ぶのが理想的です。
例えば、アルファルファの芽、バジル、ビートの若葉、ブロッコリーの葉、芽キャベツ、ニンジンやニンジンの葉、コエンドロの葉、コラードの若葉、エンダイブ、ピーマン、パセリ、コスチャ、ケール、キャベツの外側の葉、キイチゴの葉、カモジグサ類、シバム ギ、エンドウのさや(エンドウではない)、カボチャ、タンポポの葉。
体重2.5kg当たり(減量していないのなら)全量で大さじ1〜2杯だけの少量のフルーツ(3種類まで)。
高繊維のフルーツを置いておく:リンゴ、モモ、プラム、洋なし、メロン、キイチゴ、パパイヤ、ブルーベリー、ブラックベリー、イチゴ、パイナップル。
甘いフルーツは避ける:バナナ、ブドウ。

 

ウサギの健康診断について

・食事の内容の確認
・飼育環境の確認
・体重、体温、体系、腹部の触診、胸部の聴診、外部寄生虫の検査
・不正咬合・耳ダニ
・血液検査・X線検査・糞便検査、尿検査

ウサギの病気の10大病
・パスツエラ
・マルトシータ
・下痢
・胃のうっ滞・ 毛球症
・膀胱炎
・不正咬合
・斜頸
・コクシジウム
・スナッフル
・膀胱結石
ウサギの性質について

ウサギの行動はかわいくて静かで、温和なペットとなる。ほとんどは従順な性質である。
恐怖で悲鳴を上げたり、時折警戒のうなり声をあげたりすることが、通常発声された音として聞かれる。後肢をドンと踏みならす音は、警戒の信号として使われている。

盲腸便の糞食は必要であり、大抵夜明け頃に摂食される。朝の盲腸便は、小さくて柔らかく、粘液に覆われており、丸ごと飲み込まれる。それはウサギが植物原料を消化するのを助ける役目をしている。

多くのペットウサギは、ハーネスや革ひもに慣れさせることができる。

ウサギは容易にトイレのしつけができる。
ウサギのトイレに使用できるものは、ペレットペーパーあるいは他の有機物、例えばセルロースの断片、昨日の新聞 (両方とも再生紙)、ヤマネコの仔ネコ用トイレあるいは収穫した寝わら(ペレットグラス産品)、あるいは似たような種類のものが望ましい。
トイレに使用する製品は、もし食べても毒性がなく、消化できるものでなくてはならない。トウモロコシの穂軸、クルミの殻、削りくずあるいは粘土のくずは使用しない。
ウサギは毎日濁った匂いの強い尿を排泄し、小さく丸い糞便を大量にする。

ウサギの住まいについて

住まいは、囲いはウサギが噛んで逃げ出すのを防ぐため、十分に丈夫なものにすべきである。部分的に頑丈なフローリングが奨められる。不潔な床の上、あるいは100%鉄条網でできた床で飼育されたウサギは、治療が必要となるぐらいの重度の足の潰瘍を起こす。

住まいは、一般に風、雨あるいは雪を防ぐ隠れ家ともなるように、また、直射日光や強い日差しを防ぎ日陰となるようにする。湿気、極端な気温、不安、他の動物(野生動物や飼われている動物)から守っていけるように、住まいを作るべきである。

野外飼育のウサギでは、たまった糞便はウサギ小屋から遠くへ離して堆肥にする。住まいの下にためておいてはいけない(空中に舞い散ったり、他の動物がこの 汚物に関心を持つ)。ペットとしてのウサギは、ウサギのために作られた住まいを持たねばならない(電気コード等から距離を置くこと)。

ウサギの予防的看護について

衛生管理は大変重要である。
つまり、糞便や尿が通り抜けるような住まいの床でさえ、下に落ちた糞便や尿がたまらないようにすべきである。
ウサギの体温は、犬猫より高い!38.5〜40.0℃普段から 耳を触って温度を確かめましょう。
ウサギは鼻で息をします。口では息できません。
ウサギは毎日100-200個の便をします。ふやけたペレット(固形飼料)と間違わないようにします。
お水は給水ボトル(まれに詰まるので、印をつけてそこまで入れる)にて、飲んでいるか確かめること。毎日の水分補給(60-150ml)が必要です。

・柔らかい毛ゆえに週に1〜3回はブラッシングする。また、長毛種は毎日行う必要がある。
・必要に応じて爪を切る。
・もしウサギを室内飼育しているなら、グルーミングの次に、ネコ用の緩下剤やパイナップルジュースを 
少量飲ませると、特に毛球症を防ぐことができる。
・地域によっては、週に1〜2回"ウサギに対して安全な"ノミ・昆虫の予防剤で処置する。
・少なくとも月1回はウサギの体重測定をする。

雌雄判別法

雌雄の判別法は、雄のウサギでは、ペニスが肛門にかぶさっている。そして、生殖開口部の両側をやさしく押すと、突き出させることができる。
雌雄どちらにおいても、鼠蹊部の袋が、泌尿器生殖器の開口部の横に位置している。そして、強い匂いの濃い色をした腺の分泌液で満たされている。

ウサギの早見表

生理学

寿命

5〜6年あるいはそれ以上

成獣の雄の体重

2〜5kg(品種による)

成獣の雌の体重

2〜6kg(品種による)

体表面積

 

直腸温

38.5〜40℃

二倍体染色体数

44

食物消費量

5g/100g/日

飲水消費量

5〜10ml/100g/日あるいはそれ以上

胃腸管通過時間

4〜5時間

呼吸数

30〜60回/分

1回換気量

4〜6ml/kg

酸素消費量

0.47〜0.85ml/g/時間

心拍数

130〜325回/分

全血液量

57〜65ml/kg

血圧

90〜130/60〜90mmHg

歯列

・大きな上顎の切歯の後ろに2本の小さな管状の形    をした切歯。
・全てオープンルート。
・切歯の成長は1年で10-12cm。

歯式

2-0-3-3/1-0-2-3

生殖
雄:buck 雌:doe

繁殖開始時期(雄)

6〜10ヶ月

繁殖開始時期(雌)

4〜9ヶ月

性周期の期間
(発情周期)

誘発排卵

妊娠期間

29〜35日

分娩

安産

分娩後発情

なし

胎児数

4〜10

仔ウサギ

kittensあるいはbunniesという

出生時の体重

30〜80g

離乳する時期

4〜6週齢

繁殖適期

1〜3年

繁殖存続期間
(商業用の場合)

年に7〜11回子を生む

出産頭数

月に2〜4

ミルクの組成

脂肪12.2% 蛋白10.4% 乳糖1.8%

ウサギの繁殖

繁殖と飼育法は、雌が容易に立ち上がれるくらいの十分な大きさの家を作るために、厚紙の箱あるいは木製の箱を使用する。雌ウサギが、箱の中で多くの時間を過ごすことになると、仔ウサギを踏みつけてしまうかもしれないので、大きすぎてはいけない。

雌ウサギは飛び込んでも入れるようにするが、仔ウサギは飛び出せないような高い出入口を、側面に(15.24cm床から離して)切って作る。仔ウサギの目が開いたら、仔ウサギが上り下りできるくらいの高さに出入口を低くする。

巣は通常、雌が自分でむしり取った毛を並べて作られる。もし雌の毛がなければ、フランネル、テリークロスあるいは化粧紙を使う。それが汚れたら取り替え る。仔ウサギのために暖かい環境を準備する。箱の一側面の下の方に保温パットを備え付ける(雌ウサギがコードに触れないようにしておく)。これは巣がウサ ギの毛で作られなかったときにだけ必要となる。室内飼育では、毛で作られた巣は十分暖かい。

ウサギは、子どもに1日1回しか(まれに2回)授乳しない。母ウサギは授乳している一時的な間しか、仔ウサギのそばにいない。仔ウサギが授乳されているかどうか確認するために、飼育者に1日1回調べるように助言する。

仔ウサギの目が開く(10日目)までは、必要以上に邪魔しないようにする。もし何か不審に思うときは、毎日同じ時間に1日1回仔ウサギの体重を測る。仔ウサギを触ることをためらわないようにする。

皮膚にしわが寄っていなかったり、仔ウサギが暖かく、一緒に群になっているときは、その仔ウサギは授乳されていることになる。たとえ雌ウサギが最初の1 日、仔ウサギに授乳しに姿を現さなくても、飼育者に仔ウサギを離してしまわないように伝える。雌ウサギは、ゆっくり授乳を始めるかもしれない(最初の授乳 は仔ウサギ誕生から24時間であることがよくある)。それから、2-3日で(誕生から4日目までに)授乳できるようになるかもしれない。

仔ウサギが最初の2日間ずっと授乳されていないならば、補助的な給餌を行わなければならない。もし何頭かの仔ウサギで皮膚にしわが現れたら、1日1回か2 回、補助的な給餌を行う。授乳が終わるたびに、排尿/排便をさせるため、仔ウサギを刺激する。綿花を丸めてぬるま湯に少し浸したものを使う。あるいは指で 仔ウサギのお尻をやさしくこする。眼が開いたら、ペレット、若葉、乾草を与え始める。離乳時には、盲腸便あるいは母親の糞便を粥状にしたものを加える。

ウサギの一般的に見られる臨床的疾患状態

胃腸内の疾患

・24-28時間以上の食欲不振
・下痢あるいは糞便を認めない
・骨折(肢あるいは背部)
・創傷(自己損傷、環境、あるいは他の動物から受けた傷)
・眼の傷(Pasteurellaパスツレラ属が病因として根元?)
・飛節のただれ(細菌性の二次感染による問題を管理する)

老齢動物の状態

・腫瘍
・心臓病(動脈硬化症、心筋症、アテローム性動脈硬化症)

神経学的徴候
(発作/痙攣)

・脳炎
・エンセファリトズーン症
・内耳炎(Pasteurella sp.パスツレラ属)
・中毒(鉛)
・代謝性疾患

呼吸器系疾患

・呼吸困難
・肺炎

皮膚疾患

・重度のそう痒症:ノミ
・蝿蛆症?:キュテレブラ属(通常室外飼育のウサギに見られる)

熱ストレス/日射病

・発熱

難産、乳腺炎

 

エキゾチック獣医学ハンドブック(日本ベェツグループ発行)より一部抜粋