| 
        
          
            | 心臓病 | 心臓病はあるが症状はまだない |  
            | 心不全 | 心臓病があり症状も出ている |  | 
          
            | ↓ | 
          
      | 心臓病の診断 以下の4つで95%診断可能
 
 | 
          
            | ↓ | 
          
      | シグナルメント 
 
        
          
            | ・年齢 先天的/後天的/変性性/腫瘍性 ・性別 :♂>♀拡張期性心筋症
 ・種類:品種特発性
 |  | 
          
            | ↓ | 
          
      | 性別 
 
            | ・細菌性心内膜炎は雄に多い  (3:1) ・動脈菅開存症は雄に多い    (2:1)
 ・弁膜疾患は雄に多い
 ・左心房破裂は雄に多い
 |  | 
          
            | ↓ | 
          
      | 品種特発性 
 
            | マルチーズ シーズー
 ポメラニアン
 ヨークーテリー
 シベリアンスキー
 プードル
 ビーグル
 ダックスフンド
 シェルティー
 柴犬
 ゴールデン・レトリバー
 | 動脈菅開存症、弁膜疾患(MR) 弁膜疾患(MR)
 動脈菅開存症、弁膜疾患(MR)
 弁膜疾患(MR)、動脈菅開存症
 本態性高血圧、拡張期性心筋症
 動脈菅開存症、弁膜疾患(MR)
 肺動脈狭窄症、左心房破裂
 弁膜疾患(MR・TR)、左心房破裂
 動脈菅開存症、弁膜疾患(MR)
 弁膜疾患(MR)
 大動脈弁狭窄症、拡張期性心筋症
 |  | 
          
            | ↓ | 
    
      | 主な心臓病の病歴の聴取 
 
            | 咳の特徴は? | 夜間の呼吸困難は? |  
            | 失神歴は? | イビキの程度は? |  
            | 同胎動物の様子は? | 体重の変化は? |  
            | 安静時に咳は? | 運動すると疲れるか? |  
            | 心臓糸状虫症の予防は? | 主な症状は? |  
            | 安静時に呼吸が荒くなったことは? |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓病の3大特徴 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 咳について 
 
        
          
            | 心臓性の発咳とは? 夜間の咳とは?
 ガチョウの鳴き声?
 咽に骨が刺さった?
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 発咳の原因はどこに? 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 発咳の原因はどこに? 心臓が原因と疑う最も有効で手軽な効果的な方法は?
 
 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 発咳の原因はどこに? 
 
        
          
            | 心臓の拡大を見つける事 それにはまず、心臓の触診から始める事
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 発咳の原因はどこに? 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 発咳の原因はどこに? 
 
        
          
            | 気管支?肺胞? 肺の聴診を行う事
 肺の病気は股動脈心拍数
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 発咳の原因はどこに? 
 
        
          
            | 主に胸腔内が原因→心臓性?非心臓性? 禀告→年齢?ワクチン?フィラリア予防?
 夜間に多発?屋外飼育?犬種?
 |  
            | まず心不全があるか確かめる(心拡大) 発咳テスト
 心尖拍動を確かめる!
 心電図で肺性?心拡大?不整脈?
 |  
            | X線検査で心臓、気管、気管支、胞肺の評価 肺胞→慢性→気管支洗浄
 心臓病→慢性→定期的な検診→超音波検査
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 咳をする犬は? 
 
        
          
            | 肥満犬の咳 | 肺性疾患? |  
            | 削痩犬の咳 | 心不全? |  
            | 小型犬の咳 | 気管虚脱? |  
            | 幼若犬の咳 | 気管支肺炎? |  
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 運動不耐性とは? 
 
        
          
            | 老齢? | 寝ていることが多い |  
            | 整形外科? | 興奮すると跛行等現われにくい |  
            | 神経病? | 興奮しても跛行等あり |  
            | 呼吸器病? | 動くと苦しい、呼吸が早い、吸気>呼気、RDD |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 運動不耐性とは? 
 
        
          
            | ・散歩の途中で息切れする ・散歩の途中で止まる?
 ・散歩の後の息切れが長い?
 ・休んでいる時間が長い?
 ・姿勢が以前と違う?
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓病の失神とは? 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 失神vs癲癇 
 
            | 失神 | 癲癇 |  
            | 前兆なし(運動後) 発作は数秒で短い
 発作後すぐに直る
 | 前兆あり 発作は長い
 発作後すぐに直らない
 連続性の発作
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓病の5大特徴 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 腹部膨満 
 
        
          
            | ・右心不全からの肝不全 ・腹水(漏出液)(浸出液)
 ・消化器疾患(臓器の拡大)
 ・泌尿器疾患(漏出、拡大)
 ・癌(貧血 出血 高Ca 削痩 発熱)
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 削痩とは? 
        
          
            | ・心不全 ・癌
 ・膵臓機能不全
 ・重症な寄生虫感染
 ・飢餓状態
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 重症の慢性心不全の犬は削痩 
 
        
          
            | 肥満している犬に重症の慢性の心不全はない おそらく肺性疾患である
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓病の7大特徴 
 
        
          
            | 咳 運動不耐性
 失神
 腹部膨満
 削痩
 呼吸困難
 チアノーゼ
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 呼吸困難 
 
        
          
            | 吸気性呼吸困難 | 胸水や咽頭 |  
            | 呼気性呼吸困難 | 気管支 |  
            | 混合性呼吸困難 | 肺水腫 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 呼吸困難vs呼吸速拍 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 呼吸困難vs呼吸速拍 
 
        
          
            | 呼吸音小さい胸水あり 打診鈍い音
 湿性ラ音肺炎、肺線維症又は肺水腫
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 胸水vs肺水腫 その鑑別
 
 
        
          
            | ・打診→濁音vs鼓音 ・穿刺→液体vs泡沫?
 ・呼吸法→遅い?vs早い?
 ・心膜疾患
 ・縦隔洞の腫瘍
 ・肺性心
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 短頭種上部気道症状群 
 
        
          
            | ・軟口蓋伸長症 ・外鼻孔狭窄
 ・咽頭小嚢(室)反転
 ・気管未形成
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | チアノーゼ 心不全で換気と循環に問題
 
 
        
          
            | ・肺水腫 ・胸膜參出液
 ・先天的な右から左のシャント
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 聴診の重要性について! まずその前に触診を!
 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓の触診について! 心拍拍動について
 
 
        
          
            | ・左右のバランスは? ・左右の最強点は?
 ・股動脈と同時に調べる
 ・手のひらを心臓が押す力は?
 ・手のひらを心臓が押す時間は?
 ・呼吸様式も調べる
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 肥大? × 拡張? スリルを感じれば雑音あり!
 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 聴診について! 
 
        
          
            | ・触診にて心音最強点(PMI)を探す。 ・その場に聴診器を当てる。
 (別に肋骨を数える必要はない)
 ・左側であればそこが僧帽弁
 ・右側であればそこが三尖弁
 ・次に肋骨ひとつ分前方にずらして、少し上方に移動すると大動脈弁
 また、前方に移動して下げると、肺動脈弁となる。
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 聴診について! 
 
        
          
            | ・できるだけ静かな所で! ・耳に合う聴診器が良い
 ・高価な物より聴く能力を
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 聴診について! 
 
        
          
            | ・心雑音はあるか? ・異常な心音はあるか?
 ・不整脈はあるか?
 ・ギャロツプはあるか?
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 股動脈の触診 
 
        
          
            | ・心拍数は? ・脈の欠損は?
 ・リズムは?
 ・脈の強さは?
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | Hyperkinetic(多動) 
 
        
          
            | ・強い脈のこと。 ・左心室の拍出量の増大を示す。
 ・興奮、発熱、血管拡張剤の投与後
 ・大動脈閉鎖症
 ・バウンド脈、B-Bショツト
 ・ウォーターハンマー
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | Hyperkinetic(減動) 
 
        
          
            | ・弱い脈のこと ・ショック、心不全、不整脈
 ・低血圧、低血流量
 ・大動脈弁狭窄症
 ・心臓の拍出量の減少
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 奇脈(Pulsus 
Paradoxus) 
 
        
          
            | ・吸気に弱くなり、呼気に強くなる。 ・心室の充満の変化よって起こる。
 ・心嚢内の液体貯留
 ・心タンポナーゼ
 ・交互脈
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 頚静脈拍動とは? 
 
        
          
            | 正常でも拍動→胸腔入口 1度は止めてみる→虚脱しないのは異常
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 肝-頚静脈反射とは? 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 頚静脈拍動 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 頚静脈拍動 
 
        
          
            | ・右心不全 ・心嚢炎
 ・縦隔洞の腫瘍
 ・肺性心臓病
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓病の3大疾患 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓病の5大疾患 
 
        
          
            | 弁膜疾患 先天的心奇形
 心臓糸状虫症
 気管虚脱
 心筋症
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓病の7大疾患 
 
        
          
            | 弁膜疾患 先天的心奇形
 心臓糸状虫症
 気管虚脱
 心筋症
 心膜疾患(心嚢疾患)
 肺性心臓疾患
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓病の10大疾患 
 
        
          
            | 弁膜疾患 先天的心奇形
 心臓糸状虫症
 気管虚脱
 心筋症
 心膜疾患(心嚢疾患)
 肺性心臓疾患
 腱索の断裂
 左房破裂
 心臓腫瘍
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 弁膜の疾患 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 弁膜疾患とは? 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 弁膜疾患とは? 
 
        
          
            | ・細菌性(感染性) ・細菌性心内膜炎
 ・僧帽弁
 ・大動脈弁
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 弁膜疾患とは? 
 
        
          
            | ・細菌性心内膜炎 ・大型犬が罹り易い
 ・雄が雌の3倍(♂:♀=3:1)
 ・平均6歳ぐらいで発症する
 ・ジャーマンシェパードに多発
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 弁膜疾患とは? 
 
        
          
            | ・細菌性心内膜炎 ・周期的発熱
 ・移動性関節炎とか跛行
 ・突発の拡張性雑音
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 弁膜疾患その病名は? 
 
        
          
            | ・変性性 ・慢性弁膜疾患
 ・粘液性変性
 ・心臓弁膜症
 ・心内膜症
 ・弁線維症
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 変性性弁膜疾患 罹り易い犬種
 
 
        
          
            | キャバリア・キングチャールス・スパニエル (5〜7歳で50% 10歳で80%)
 プードル  ミニチュア・シュナウザー
 コッカースパニエル  ボストンテリア
 チワワ ドーベルマン フォクステリア
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 変性性弁膜疾患 
 
        
          
            | ・慢性変性性弁膜性の心疾患 ・解剖学的には粘液性変性
 ・犬のうっ血性心不全の最も多い原因
 ・小型犬や中型犬に発症する
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 変性性弁膜疾患 年齢とともに増加傾向を示す
 
 
        
          
            | ・剖検では1歳以下が5% ・雄は雌の1.5倍罹り易い
 ・16歳で75%病変を持つ
 ・合伴症も雄が罹り易い?
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 変性性弁膜疾患 Dr.ブキャナンの報告の230例
 
 
        
          
            | 僧帽弁のみ 僧帽弁+三尖弁
 僧帽弁+大動脈弁
 三尖弁のみ
 僧帽弁+三尖弁+大動脈弁
 
 | 143例(55%) 75例(30%)
 6例
 3例
 3例
 
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 変性性弁膜疾患 なぜ発症するのか?
 
 
        
          
            | ・退行性変性としての粘液変性 ・特定犬種での発症は、遺伝的に影響された結合組織の変性?
 ・結合組織の異常(過剰)
 ・変化した酸性ムコ多糖類
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 変性性弁膜疾患 急性に悪くなったら?
 合伴症は?
 
 
        
          
            | ・腱索の断裂 ・左心房破裂
 ・気管虚脱
 ・心房細動
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 先天性心疾患 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 先天性心疾患 
 
        
          
            | ・2歳以下雑音の存在するもの ・同胎に比べて小さめのもの
 ・特に可愛いもの?
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 先天的心臓病の重要点 臨床症状とシグナルメント
 
 
        
          
            | ・雑音と心電図に感受性が高い ・胸部X線検査
 ・無害性雑音との鑑別
 ・定期的に検査する
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓糸状虫症 慢性肺性疾患の主な原因
 
 
        
          
            | ・成虫は肺動脈、右心室、大静脈 ・オカルト感染の存在あり
 ・大静脈症候群の扱いが焦点
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓糸状虫症 
 
        
          
            | ・好酸球性肺炎の評価:幼虫(-)の場合よくあり ・肺の毛細血管に多数いる幼虫に対する宿主の過敏症の反応
 ・気管支肺炎や肉芽腫に進行?
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓糸状虫症 
 
        
          
            | ・7ヶ月齢以下では診断不可 ・免疫反応として膜性糸球体腎炎
 ・住環境が重要な要素となる
 ・心断層エコーが有用となる
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心臓糸状虫症 
 
        
          
            | ・過敏性肺炎 ・肺の血栓栓塞症
 ・右心室不全と高血圧
 ・大静脈症候群
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 心筋症 
 | 
    
      | ↓ | 
    
      | 拡張性心筋症 
 
        
          
            | ドーベルマン グレートデン
 セントバーナード
 コッカースパニエル
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 拡張性心筋症 
 
        
          
            | ・大型犬が多い ・中年(3〜8歳)
 ・雄>雌 1.5:1
 ・突然死もあり
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 拡張期性心筋症の原因 多くは特発性のもの
 
 
        
          
            | 猫 | タウリン欠乏 |  
            | 犬 | カルニチン欠乏? |  
            | コッカ・スパニエル | タウリン欠乏+Lーカルニチン? 
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 拡張性心筋症 
 
        
          
            | ・右心不全の症状で来院 ・大型犬→体重減少、腹部拡大
 ・心房細動(大型犬に多発する傾向)があるか?
 (ジャングル・ドラム?)
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 拡張性心筋症 最近の報告
 
 
        
          
            | ボクサーとドーベルマン VPC(36%)と頻脈(70%)が心房細動(9%と19%)より多い
 |  | 
    
      | ↓ | 
    
      | 肥大性心筋症 
 
        
          
            | ・突然死にて判明? ・特に麻酔等にて
 ・普段は元気?
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      | ↓ | 
    
      | 心嚢疾患(心膜炎) 
 
        
          
            | 右心不全(高齢) → 漏出液 突発性(若年) → 出血
 高齢(腫瘍)   
→ 出血
 細菌性(まれ)
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