http://www.pet-hospital.org/

all words by Dr.NORIHIRO KOMIYAMA

退院後の管理・処置について

動物の回復は手術・治療後の管理によって大きく左右されます。退院後に動物が受ける処置および管理は、私達獣医師の手を離れ、飼い主の皆様の手によって行なわれることになりますので、次の事に気を付けてアフターケアを心掛けて下さい。

1) 退院後、家に着きすぐに多量の食事や水を与えることは避けて下さい。多くの方がこのようなあやまりを起こし、その後吐いたり、下痢をする事がしばしば伺われます。家に着いたらまず、1時間位は待ち、それからごく少量の食事と水を与える様にして下さい。
 2) 手術後の動物の場合は、激しい運動は控えて縫合部に力のかかる運動も全て避ける様にして下さい。また、ギプスや包帯をしたペットでは、それが清潔な状態で正しい位置にあるかどうかを常にチェックして下さい。家でのアフターケアが適切でない為に間頴が生じた場合には、ギプスや包帯のやり直し、麻酔その他の処置でさらに費用がかかる事になります。抜糸は手術後10日から14日の間に行ないますが、その際その後の注意について説明いたします。抜糸は、獣医師が傷の治り具合をチェックする意味もありますが、当院では料金は無料で行ないます。
 3) 薬を飲ませる場合は必ず指示に従って下さい。特に指示のあった場合を除き、他の時の為に薬を多量に取って置く事はしないで下さい。また獣医用薬品の中には特殊な薬剤があり、人体に使用した場合には有害な事もあるので、特に子供さんの手の届かない所にしまって下さい。薬を正しく使用しなかった場合の、その他の影響についての責任は負いかねますのでご注意下さい。
 4) 退院後のペットは注意深く観察し、回復状態に疑問が有る場合、または獣医師から説明を受けていない状態が生じた場合には、ご遠慮無く電話でお確かめ下さい。また、縫合した所や包帯を動物が噛んだり、擦ったり、引っ掻いたりする場合にも、連絡をお願い致します。