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all words by Dr.NORIHIRO KOMIYAMA

九官鳥(キュウカンチョウ)の飼い方と病気
2000/6/17作成

はじめに
食餌
住まい
早見表
雌雄判別法
カバイロハッカの一般的な臨床的疾患状態

『エキゾチックペット獣医学ハンドブック』
(日本ベェツグループ発行)
九官鳥の項目より一部を転載
はじめに
九官鳥の行動は静かで利口であると考えられている。九官鳥は、おもちゃ・様々な留まり木・遊ぶ機会がある豊かな環境が必要である。九官鳥はすばらしい物まねの能力を持つ魅力的なペットとなりうる。九官鳥は、極端に取り散らかす鳥で、おびただしい大量のゆるい糞をし、その結果、多くの糞の層ができ、囲いの止め金を頻繁に交換することになる。

制限されたフルーツを含む処方食を最初に与えられたカバイロハッカは、より多くの糞をする。九官鳥は触れられることを好まないが、ほとんどは手あるいは肩の上に乗るように訓練される。

九官鳥は、非破壊的な鳥である。九官鳥は、光沢のある物を集めたり、それで遊んだり、積み重ねたりする。何羽かは色の付いた物を好む。巣作り用に、小枝・わら・乾燥させた葉・ココナッツ繊維でできたオカメインコの巣箱を受け入れるだろう。
食餌
食餌については、市販の九官鳥用のペレット(低濃度の鉄処方食)を給餌する。何羽かの鳥には役に立つ。特別食が毎日の摂取量の90%あるいはそれ以上になるべきである。様々なフルーツや野菜の補助食(低濃度の鉄・さいの目状で混合された物を1日の摂取量のおよそ10%を訓練のためのごちそうとして使うこともできる)。

高濃度のビタミンCを含むフルーツは避ける。ミルワームは時々ごちそうとして与えてもよい。カバイロハッカは、フルーツジュース・果汁・ゲータレードのようなバランスのとれた電解質の飲み物を喜ぶかもしれない。新鮮な水が常に飲めるようにすべきである。
住まい
九官鳥の住まいは同居している鳥の活動の中心の近くで住むことを好むような社会性の鳥である。囲いは金属製で、留まり木から留まり木へぴょんと跳ぶような横の動きができるような長方形にすべきである。囲いにはワイヤーの床に、下に新聞紙あるいは再生新聞紙のような吸収性の寝床を敷いた仕切箱を付けるべきである。様々な大きさの自然の枝の留まり木を用意する。

紙袋あるいはプライバシー保護のための箱が、床の上あるいは寝床のために選ばれた場所へ置くことができる。囲いは、安全とプライバシーのため夜には覆いをすべきである。ビーズ・鏡・光沢のある鈴の付いた小鳥用に設計されたいくつかのおもちゃが提供できる。

大きな皿(1.5-2.0インチの深さの水が入るもの)を、水浴びのために用意すべきである。何羽かの九官鳥は、霧状の水浴びやシャワーを楽しむ。水浴びは普通、朝に好んで行われる。
早見表
体長 体重 寿命 1腹
あたり
の卵
抱卵
期間
巣立ち 巣立ち季節
30-45cm 160-180g 25年まで 2-7個 11-18日 18-30日 春・夏
雌雄判別法
・雄はやや大きく、より大胆な姿勢をとるが、両性ともそっくりに見える
・雄は雌よりも頚部の上により大きな皮膚弁を持っているかもしれない
カバイロハッカの一般的な臨床的疾患状態
・肝障害、肝硬変、あるいは肝臓の腫瘍
・眼の疾患(角膜の掻き傷・角膜炎・慢性角結膜炎)※
・鉄貯蔵病※
・肝硬変※
・上部呼吸器の細菌感染※
・鬱血性心疾患※
・マイコバクテリウム症
・てんかん
・アスペルギルス症※

※大抵栄養不足と関連している