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all words by Dr.NORIHIRO KOMIYAMA

爬虫類(Reptile-レピタイル)とは?両生類(Amphibian-アンヒィビア)とは?その違いは?

■脊椎動物の分類
 脊椎動物(頭がい骨-脳を守る堅い骨-と脊椎-背中の骨を持つ動物)は以下に分類される。

ホ乳類 恒温動物 (人類はこの中の霊長類に属します)
鳥類   恒温動物とは、周りの温度が変化しても体温を維持できる動物
両生類 変温動物とは、周りの温度によって温度が変化する動物
爬虫類 変温動物 (昔の恐竜がこれです、水陸両用です)
魚類   変温動物 (魚類から両生類へ爬虫類と進化しました)
■両生類とは?
 カエル、サンショウウオ、オタマジャクシ、イモリ等の動物が代表です。

 幼生期には鰓(エラ)で呼吸しますが、成長すると肺で呼吸します。魚類から進化し、初めて陸に上がった動物です。体表は柔らかく、鱗(ウロコ)や毛や羽を持ちません。
 呼吸の半分以上は、皮膚による呼吸によります。尾がある(有尾目)サンショウウオ等と尾がない(無尾目)のカエル(成長すると尾が無くなる)等に分類される。変温動物ゆえに外の温度環境によって自身の温度が変化するので、暑い場合は冷たい場所へ、冷たい場合は暖かい場所へと移動する必要がある。
■爬虫類とは?
 カメ、ヘビ、トカゲ(イグアナ、ヤモリ、カメレオン)ワニ、昔の恐竜等の動物が代表です。

 幼生期から、肺で呼吸ができます。両生類から進化し、初めて陸で生活できるようになった最初の動物です。多くは卵生ですが中には胎生の種類もいます。体表はケラチン質の硬い鱗(ウロコ)で覆われ、素早く動けるように4本の足を持つようになりました。
 変温動物ゆえに外の温度環境によって自身の温度が変化するので、暑い場合は冷たい場所へ、冷たい場合は暖かい場所へと移動する必要がある。
■両生類と爬虫類の違いとは?
 この主な違いは水にあります。あえて言えば魚類から進化した、両生類がまた進化して爬虫類になったとも言えます。魚類は水の中でのみ暮らします。その水から最初に出た(陸に上がった)のが両生類です。しかし両生類は水の近くの陸にあがっただけです。それに対して爬虫類は水から離れて生きることに成功しました。

 ゆえに両生類と爬虫類の違いとは、水から出て離れて生きることができるか(爬虫類)出来ないか(両生類)の違いです。

 それはまた子孫を残すための卵を、乾燥に強いから陸に生めるか?(爬虫類)、乾燥に弱いから陸に生めないか?(ゆえに水の中に生むー両生類)とも言えます。

 また両生類は、卵から返ったばかりの幼生期には鰓(エラ)で呼吸しますが、成長すると肺で呼吸しますが、爬虫類は幼生期から肺で呼吸できます。