アクセスカウンター アクセスカウンター アクセスカウンター From 2012.4.17


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all words by Dr.NORIHIRO KOMIYAMA


犬猫の癌の有効な予防法は?
いかに犬猫の癌の発症を少なくできるかを考えましょう!

なぜ私の動物が癌になったのでしょうか?
何か私に問題があったのでしょうか?
犬猫は喫煙や飲酒をしないのに、なぜ人間と同じように癌になるのでしょうか?

これらの答えは、人間の癌の発症と同様に答えるには難しいですが、遺伝的な要因(犬種、猫種、家族性等)と環境による要因(不妊手術と体重すなわち食事の管理−肥満防止、受動喫煙、汚染物質等)が、深く関与していることは間違いないと思われています。

< 犬猫の癌の予防法 >

1.不妊手術(卵巣子宮摘出術、精巣摘出術)   
2.肥満防止(栄養、体重のコントロール)   
3.動物種による癌の予防健康プログラム(早期発見)   
4.汚染物質をできるだけ避ける(殺虫剤、除草剤、   
 アスベスト、受動喫煙、直射日光、灯油ストーブ等)   
5.犬猫用に作られたバランスの良い食事   
6.人と動物の絆を深める(精神活動とストレス軽減)  
7.規則的に管理された環境(定期健診、日常の健康管理等)

最も重要なのは、適正体重を保つこと、肥満をさせないこと、及び早期に行う不妊手術(卵巣子宮摘出術、精巣摘出術の実施(妊娠する必要のない犬猫の場合)です。

また健康予防プログラムによる癌の予防検診により、早期発見のための診断を行うことです。これらには、7歳までは年に1回、8歳以上は年に2回の検診が必要です。
食事においては、犬猫用に作られた、栄養成分が公開されたバランスの良い食事が望ましい。また、多価不飽和脂肪酸(EPA、DHA)を含んだ食事等を与えることによって予防効果があると考えられています。

< 癌の早期発見のための健康予防プログラムの内容 >
(8歳以上は年2回の検診が必要)

●詳細な病歴の聴取     
●身体検査(種類の差による好発癌を中心に検査)   
●尿検査(採尿は膀胱穿刺による)  
●便検査(潜血反応を含む)     
●完全な血球計算     
●血清生化学的検査     
●血圧
●心電図    
●塊がある場合はFNA又は組織病理
 (FNA--針吸引、塊に針を刺す細胞検査)  
胸部・腹部四肢・頭頸部のX線検査
●胸部・腹部超音波検査(必要に応じて体表等)
●甲状腺機能検査等のホルモン測定
 :猫はFIV(猫免疫不全ウィルス)と
  猫白血病ウイルス(FeLV)の検査を追加
●オプション
 :犬猫の腫瘍マーカー(各種から)
 :CT及びMRI

また、癌の発症が比較的低い種類の犬猫(主には雑種系が多い)や家系の犬猫を選ぶことも有効な手段です。

猫は室内で飼育する方が、猫白血病ウイルス(FeLV)に侵される機会が減るので有効です。もちろんFeLVのワクチンを接種して、FeLVが予防できれば リンパ腫の発症が減るので有効な手段となります。

現在、犬猫で汚染物質と考えられている主な物質には、殺虫剤、除草剤、アスベスト、受動喫煙、直射日光、灯油ストーブ、化学物質(塩、砂糖、水−特に汚染されたもの、火山灰、砒素や水銀等の毒物、石油、石炭、排気ガス、塗料、洗剤等)強い電磁波、放射線(放射能)等があります。

 

参考:こちらもお読みください

 



日本動物病院福祉協会認定の内科認定医 日本ベェツグループ 小宮山典寛 2012.4.17
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