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all words by Dr.NORIHIRO KOMIYAMA

Dr. 小宮山の伴侶動物へのやさしい(優しい)獣医学
(もう少し詳しい説明は「伴侶動物へのやさしい(優しい)獣医学」とは?のページをどうぞ)

獣医学の臨床は、難しく考えるほど分からないものです。このページに提供するチャート式の情報は、今後制作予定のビデオテープの内容の一部の抜粋です。私はこの数十年間にわたって、世界各地の小動物の専門医との対話を通じて、ある公式を見つけました。この公式は、何も難しいものではありません。
少し慣れるとそれはかなり一定の法則があり、そのルールに従って行うと、驚くほどこの難しい小動物臨床が優しく理解できるのです。もし先生がある講演を聴きに行き、その講演の内容がよく分からなかったら、自分の勉強が足りないのだと思いますか?私はそうは思いません。
理解できないのは、本来多くの場合、その説明する側にあるのです。本来はいかなる講演においても、話を聞いている最中は理解できると思って良いでしょう。しかしその分野において自分にある程度知識がないと、その後聞いた内容をやはり忘れてしまいます。これは仕方ありません。何回も何回も復習して、繰り返し覚えればよいのです。
やはり医学は最後に記憶力がかなり左右するものです。もしその分野の講師と同等の力、又はそれ以上の力があれば、その内容はほとんどすべて覚えていることでしょう。そしてその知識を応用して、いかに新しい知識に結び付けるか?その発想の問題です。
これはよく言う、1を聞いて10を知るという、知的経験というものです。私の学習法にはそのコツがあるのです。そのコツをビデオテープでできるだけ公開致します。
それらのコツを少しお話すると、基本はRetrospective Studyです。これは何かというと、過去のデータを調べながら、病気を統計的に推定していくというやり方です。最も良く見られる病気から考えていきます。要するに知らない病気は、判定できないであろうという考えから成り立っています。
もっと具体的に例をあげて説明すると、米国のとある有名な動物の検死の専門医の所には、全米から多くの動物の遺体が送りこまれます。そして皆に診断を早く!と求められます。その専門医は冗談?で良く言うそうです。「できるだけ早く結果を知りたいって?それなら遺体を送らず、判る範囲内のできるだけ詳しい情報を送ればすぐ答えるよ!但し確立は95%ぐらいだがね」。数多くの検死の結果95%前後(又はそれ以上)の確率なら、兆候・臨床症状・検査結果等の総合情報で、統計的に判定することが可能であると、判明したとのことです。
小動物臨床のあらゆる分野においてビデオテープを作る予定でいます。何か特別にこの分野のテープが欲しいという方は、どうぞ投稿フォーム(トップページの下にあります)にてお知らせください。希望に沿ったものからなるべく早くお作りいたします。
ほとんどのテープは、1本約2時間を予定しております。価格は消費税を含んで1本5,000円と致します。
これらは忙しい臨床家にとって、在宅の学習の機会を十分に活用して、余った時間を余暇なりに活用していただくものです。
これらのビデオテープによる学習法では、できればビデオの機械に2倍速・3倍速の機能が付いているものが良いと思います。1回目は通常の速度で学習し、ある程度内容が分かれば今度は2倍速や3倍速でビデオを見ると、学習の時間が半分で済みます。