動物を安全に移動させるために必要なものと注意点
初診来院時の注意事項
かかりつけがある場合には、なるべく検査結果と薬の内容が分かるようにし、ご来院ください。
          感染症の治療、通院歴がある場合、その旨をあらかじめ受付にお伝えください。
          待合では基本的に動物をキャリーから出さないでください。
          爬虫類、両生類の場合は、飼育環境の写真を撮影しお持ちください。診断の助けになります。できるだけ、便をご持参ください。
          呼吸困難、止まらない出血、痙攣、意識がないなど緊急の際は受付までお申し出ください。
緊急でご来院いただく方
かかりつけで飲んでいる薬、検査結果がある場合はお持ちください。
            誤飲の場合は、飲んだものの残りがあればお持ちください。
犬

- 小型犬:キャリーバッグ等に入れる
- 強暴な犬:口輪等の安全策をする
- ほかの動物とケンカがないように、可能であればキャリーに入れて連れてきてください。
- キャリーに入らない子はリードをつけてきてください。
- 待合で興奮してしまう子は、受付にお申し出ください。
猫

- 猫:キャリーバッグ等に入れる
- 待合ではキャリーを膝の上か椅子の上に置いてください。(床におかないこと)
- 怖がりの子は、目隠しをして連れてきてください。
- 怖がりの子は、定期的に通院し馴れさせましょう。
当院の-猫ちゃんがリラックスできる「優しい診察」-とは
当院では現在、猫専門ケアを担当するCATvocate(キャットボケイト)認定スタッフが2名在籍しております。
※CATvocate(キャットボケイト)認定とは
                            JSFM(日本獣医猫医学会)が主催する、猫の専門的な知識と、猫のストレスを最小限に抑えた適切な取り扱いに熟知した専任従事者を育成するための民間認定プログラムです。
 猫ちゃんがリラックスできる「優しい診察」を
猫ちゃんがリラックスできる「優しい診察」を
                            当院では、繊細な性格を持つ猫ちゃんに、できる限りストレスなく診察を受けてもらうため、様々な工夫を凝らした「猫に優しい診察」を心がけています。
 待合室・診察室でのリラックスサポート
待合室・診察室でのリラックスサポート
                          猫ちゃんは慣れない場所や、他の動物の匂いに強いストレスを感じてしまいます。
- フェリウェイ(Feliway)の使用
 猫の頬から分泌される、安心感を与えるフェロモンと同じ成分を配合したフェリウェイを、待合室や診察室、入院室などに設置・噴霧しています。これにより、猫ちゃんがリラックスしやすくなる環境を整えています。
- キャリーバッグの活用
 診察台の上でキャリーバッグの蓋を外し、そこから自発的に出てくるのを待つなど、猫ちゃんのペースを尊重します。キャリーの上の布やタオルは、猫ちゃんにとって安心できる目隠しになりますので、そのまま活用させていただくこともあります。
- ブランケットの貸し出し
 当院では、スプレータイプのフェリウェイを吹きかけたブランケットをお貸出ししております。猫ちゃんが少しでも安心できるように暗めのお色をご用意しております。
- おやつの活用
 必要な検査や処置後に猫ちゃんが好きなおやつをあげることで、病院が怖いことだけではなく良いこともある場所だと思ってもらえるようにしています。
エキゾチック

哺乳類(手にのるサイズ以下)
プラケースやキャリーケースに床材を入れて使用しましょう。隠れる性質のある種類では、シェルターもしくは床材を厚めに入れるなどして来院してください。極端に暑い・寒いなどの時期には保冷バッグや保冷剤、カイロを使用してください。カイロなどは6面のうち1~2面に貼ります。
(画像:床材とプラケース、カイロと保冷バッグ、ハムスター)

哺乳類(手にのるサイズ以下)
- フェレット・チンチラ・ロップイヤー(ウサギ)・モルモット・ハリネズミ・ヒメハリテンレック⮕暑さに弱い
- モルモット・ハリネズミ・ヒメハリテンレック・オポッサム⮕寒さに弱い
ケージの場合も、なるべくカバーで目隠しをして来院してください。
寒い時期は、なるべく厚手の布で覆うなどし、底面に動物が直接触れないよう、カイロなどを貼りましょう。温めたペットボトルをケージ内に入れるのも可。
暑い時は冷却ファンや保冷剤を利用しましょう。保冷剤は口にすると中毒死するものが使われている可能性もあるため、かじられないようにケージの外側に付けるようにしてください。ケージ内に入れるのであれば凍らせたペットボトルが良いでしょう。
(画像:冷却ファンつきのケージ、布で覆ったフェレットのケージとカイロ)

鳥類(ペットバード)
健診等では外が見えないように覆ったカゴ・キャリーなどで移動しましょう。極端に暑い・寒いなどあれば、保冷バッグやカイロ、保冷剤を側面1面のみに使用してください。病気の場合は低温に弱いため、カゴよりはプラケースなどの方がオススメ。気温に応じてカイロを底面の一部と側面の1~2箇所に貼り、保冷バッグに入れて移動しましょう。可能な限り温度を測りつつの来院が望ましいでしょう。
(画像:布で覆った鳥かご)

鳥類(猛禽類)
暑さに弱く臆病な性質のため、なるべく暗くし涼しめな状態でご来院ください。専用キャリーがあれば良いですが、ない場合でもなるべく周りを暗めの布で覆っておくこと。気温によって保冷剤や冷風ファンの使用が望ましいでしょう。病鳥は体温の低下が見られることもあるので、その場合は弱めに。
(画像:猛禽類専用キャリー)

爬虫類(陸棲、半水棲爬虫類)
[モニター、インドシナウォータードラゴン、アカメカブトトカゲ、イグアナ、テグー、カメレオン、アオジタトカゲ、フトアゴヒゲトカゲ、レオパードゲッコー、ヒルヤモリ、クレステッドゲッコー、ニシアフリカトカゲモドキ、ケヅメリクガメ、ギリシャリクガメ、ロシアリクガメ、アカミミガメ、イシガメ、クサガメ]
通気性のあるケースを使って移動。低温に弱いため、冬はカイロなどをケースの6面のうち1~2面のみに貼り、保温・保冷バッグに入れてください。全面にカイロを貼ると、高温になりすぎ逃げ場をなくして亡くなる危険性があるため、注意!できれば水槽用の温度計などを入れ温度管理をしながら移動できれば、尚良いでしょう。
(画像:水槽用の温度計を使用、保冷バッグに入ったプラケースのなかのレオパードゲッコー)

爬虫類(水棲爬虫類)
[ニオイガメ、スッポンモドキ、ダイヤモンドバックテラピン、カエルガメ、ナガクビガメ、マタマタ、スッポン]
濡らしたペットシーツやキッチンペーパーなどを敷いた通気性のあるケースで移動しましょう。低温に弱いため、冬はカイロなどをケースの6面のうち1~2面のみに貼り、保温・保冷バッグを利用しましょう。全面にカイロを貼ると、高温になりすぎ逃げ場をなくして亡くなる危険性があるため、注意!できれば水槽用の温度計などを入れ温度管理をしながら移動できれば、尚良いでしょう。
(画像:濡らしたペットシーツを敷いたプラケースに入れたニオイガメ)

両生類(陸棲、半水棲両生類)
[ファイヤーサラマンダー、アカハライモリ、シリケンイモリ、イボイモリ、マダライモリ、ヒキガエル、ウシガエル、ヤドクガエル、アマガエル、ツノガエル、イエアメガエル]
濡らしたペットシーツ、キッチンペーパーなどを敷き通気性のあるケースで移動しましょう。極端に高温・低温にならないように、保温・保冷バッグなどを用いて移動しましょう。
(画像:ペットシーツを敷いたプラケースに入れたカエル)

両生類(水棲両生類)
[ヒパヒパ、バジェットフロッグ、ツメガエル、アンフューマ、ウーパールーパー]
水温変化を起こしにくくするため、なるべく水の量は多く、水が揺れないように機密性の高めの容器にギリギリまで水を入れて持ち運びましょう。高温に弱いタイプが多いので、夏は保冷剤等とともに移動してください。
(画像:水のたっぷり入ったタッパーにいれたウーパールーパー)
