爬虫類の飼い方と病気
『エキゾチックペット獣医学ハンドブック』
(日本ベェツ・グループ発行)
より一部抜粋
目および亜目
- 爬虫類は6547種から成り、その中の6280種が有鱗目(トカゲ目)である。
- 下記のものは亜目である。
| トカゲ亜目(トカゲ) | 3750種 | 
|---|---|
| ヘビ亜目(ヘビ) | 2400種 | 
| ミミズトカゲ亜目(ミミズトカゲ) | 21属、140種 | 
| ムカシトカゲ亜目 | ムカシトカゲ(Sphenodon punctatus)が唯一の種 | 
※給餌は1日おきに行う。その他の隔日に、水またはPedialyteRを与える。
爬虫類の人獣共通伝染病の可能性
| Salmonella | サルモネラ | 
|---|---|
| Aeromonas | アエロモナス | 
| Campylobacter | キャンピロバクター | 
| Enterobacter | 腸内細菌 | 
| Trschosporon | クレブシエラ | 
| Erysipelothrix rhusiopathiae | 豚丹毒菌 | 
| Pseudomonas | シュードモナス | 
| Mycobacterium sp | マイコバクテリウム属 | 
| Coxiella burnetii | コクシエラ・バーネッティイ “Q熱” | 
| Aspergillus | アスペルギルス | 
| 接合真菌症 | |
| Candida | カンジダ | 
| Trschosporon | |
| Trichophyton | 白癬菌 | 
| マダニ | Ornithodoros turicata | 
| Ixodes spp | マダニ属 | 
| Haemaphysalis spp | チマダニ属 | 
爬虫類から人へのサルモネラ伝播の予防勧告
- サルモネラの感染や重度な合併症の危険が増加している人(例、妊婦、5歳未満の子供、およびAIDSのような免疫不全を起こしている人)は、爬虫類との接触を避ける。
- 爬虫類は保育園におくべきではなく、感染の危険のある人がいる家庭ではペットとして奨められない。
- 獣医師やペット店の所有者は、購入するかもしれない人および爬虫類の飼い主に、爬虫類からサルモネラ症を受ける危険が増加する事について情報を提供すべきである。
- 獣医師やペット店の経営者は、爬虫類の飼い主に、爬虫類や爬虫類のケージを触った後には常に手を洗うように助言すべきである。
- 食べ物を準備する場所(例、台所)やその他の特別な場所での混入を防ぐために、爬虫類をこれらの場所に持ち込むべきではない。特に、台所の流しを爬虫類の水浴び場に使ったり、爬虫類の皿、ケージ、あるいは水槽を洗ったりすべきではない。
