三鷹獣医科グループ

犬

動物別情報


パグ

好発疾病

頭部の病気

環軸亜脱臼
頚椎の第1と第2の関係が悪く、頭の位置をうまく保つことが出来ません。歯突起の骨折や欠損の場合も、同じ状態になります。首を無理に下げると危険です。
水頭症
先天的な場合と後天的な場合があります。頭に水が溜まってしまい、運動失調等が現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。
後頭骨形成不全
うまく歩けなくなり、運動障害も現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。なかなか診断もやっかいな病気です。
歯突起の欠損
首の後方にある歯突起が、産まれつき欠損する病気で、ふらふら歩いたりするなどの運動障害が現れ、これがひどくなるとてんかん様発作などの様々な症状がでます。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
環軸亜脱臼
水頭症    
後頭骨形成不全    
歯突起の欠損      

骨の病気

膝蓋骨の脱臼
膝のお皿に相当する骨が内側に滑り落ちる状態になり、ひどくなると慢性的に痛み、跛行を呈します。
椎間板ヘルニア
椎間板が変性し、腰の神経を圧迫するため、運動障害や後肢の麻痺、失禁などが生じます。
レッグ・ぺルテス・パーセス病
大腿骨の骨頭が壊死し、跛行を呈します。
股関節形成不全
通常生後6~12ヶ月で発生します。股関節が不安定になり、重度になると跛行を呈します。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
膝蓋骨の脱臼    
椎間板ヘルニア  
レッグ・ぺルテス・パーセス病    
股関節形成不全    

呼吸器の病気

気管虚脱
気管がつぶれた状態になり、呼吸困難を起こす病気です。
鼻腔狭窄
鼻の孔が先天的に狭いため、少し興奮すると呼吸困難が起こります。
軟口蓋伸長症
喉のひだが伸びてきて、だんだん「いびき」がひどくなってきます。重症になると呼吸するたびに「ぜいぜい」するようになり、呼吸困難となります。
扁桃腺の肥大
扁桃腺が腫れて、呼吸をしずらくさせます。呼吸回数と関係があります。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
気管虚脱  
鼻腔狭窄  
軟口蓋伸長症    
扁桃腺の肥大      
気管未形成    
扁桃腺炎    
咽頭(側室)小嚢反転    

眼の病気

角膜潰瘍
眼が突出しているために傷がつきやすく、涙が出たり、眼が白く濁ったりします。
色素沈着性角膜炎
角膜の上皮に血管の新生、色素細胞の沈着が認められ、視力を妨げることもあります。
パンヌス(慢性表在性角結膜炎)
外側下方の角膜輪部に色素沈着等が起こります。免疫介在性疾患で、通常両眼に起こり、病変には形質細胞を多く含みます。
睫毛重生
まつげが二列に生え、眼に入り、涙が出ます。
眼瞼内反症
まぶたが眼球のほうに内転します。このため、眼球に傷がつき、涙が出たり充血したり角膜炎が起きたりします。成長につれて、治ることもあります。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
角膜潰瘍      
色素沈着性角膜炎    
パンヌス(慢性表在性角結膜炎)    
睫毛重生    
眼瞼内反症    
白内障    
乾性角結膜炎    

歯の病気

歯石・歯垢の蓄積
歯が茶色く変色し、ひどくなると悪臭を生じます。そのころには細菌感染を起こし、その毒物を飲み込むことにより、全身に悪影響を与えます。
不正咬合
これは噛み合わせの問題で、アンダーショットやオバーショットなどと呼ばれるもので、ほとんどは先天的な問題です。これらの問題を持つ場合には繁殖には適しません。
歯肉炎
これは歯石、歯垢の蓄積が原因で、歯と歯肉の間に炎症が起こり、赤くなります。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
歯石・歯垢の蓄積    
不正咬合      
乳歯遺残    

皮膚の病気

アレルギー性皮膚炎
1~3才で発生しやすく、激しく痒がります。
間擦疹
顔(特に鼻)のひだの間の皮膚炎が起こりやすく、注意が必要です。
毛包虫症
幼犬に多発する寄生虫による皮膚炎で、頭部から発生し次第に全身に広がります。脱毛、皮膚の肥厚、乾燥がみられます。重症では全身膿皮症になり、治療が難しくなります。
皮膚の腫瘍
皮膚肥満細胞腫、皮膚組織球腫などが認められます。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
アレルギー性皮膚炎    
間擦疹      
毛包虫症    
皮膚の腫瘍      

心臓・循環器の病気

僧帽弁閉鎖不全
老齢になると起こりやすい心臓の僧帽弁の障害で、咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。
三尖弁閉鎖不全
老齢になると起こりやすい心臓の三尖弁の障害で、僧帽弁閉鎖不全とほとんど同時に起こる傾向があります。咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。
脚ブロック
これは心電図で判る所見で、他の犬種より、より多く見られます。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
僧帽弁閉鎖不全    
三尖弁閉鎖不全      
脚ブロック      
先天的心疾患    

神経系の病気

半椎体症
先天的な胸部椎体の奇形(短くなる)で、脊柱の変形を起こします。神経の圧迫が起こると、運動失調、麻痺、排尿・排便困難、痛み等が現れることがあります。
髄膜脳炎
これは脳の髄膜の炎症で、好酸球性、非化膿性以外の場合の炎症のことを言います。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
半椎体症    
髄膜脳炎  

泌尿器の病気

尿石症
血尿、尿が出にくい、嘔吐、疼痛などの症状が現れ、ひどくなると尿閉をおこし、尿毒症になります。
膀胱結石
膀胱に結石ができることがあり、数個の場合と大きな一つの場合があります。
腎臓結石
腎臓に結石ができることがあり、通常小さい数個の結石があります。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
尿石症    
膀胱結石      
腎臓結石      

その他の病気

口蓋裂
口蓋が正中線で裂けている奇形です。鼻腔と口腔がつながるために、呼吸や吸引運動が障害されます。
遅延性熱射病
生まれつき暑さに弱く、直射日光下で激しい運動を行うと熱射病になります。。
肥満
食事と運動のアンバランスにより起こり、関節炎や心疾患、呼吸器疾患などを合併しやすくなります。
雄性偽半陰陽
雄で、睾丸が陰嚢内に認められず、性腺上の性は明確(精巣を有している)であるが、性別を判別しにくい外部生殖器にを持ちます。
乳腺腫瘍
雌では2.5才以下に避妊すれば、乳腺腫瘍の発生率が低くなることがわかっています。また、子宮蓄膿症や難産などの病気も防ぐことができます。
■ 年齢別分類
  1才 1-3才 6才以上
口蓋裂    
遅延性熱射病    
肥満    
雄性偽半陰陽    
乳腺腫瘍    
甲状腺機能低下症    
腫瘍の発生    
血友病    
低血糖病    
臍ヘルニア    
鼠径ヘルニア