ビジョン・フリーゼ
好発疾病
頭部の病気
| 環軸亜脱臼 | 
|---|
| 頚椎の第1と第2の関係が悪く、頭の位置をうまく保つことが出来ません。歯突起の骨折や欠損の場合も、同じ状態になります。首を無理に下げると危険です。 | 
| 膝蓋骨の脱臼 | 
| 膝のお皿に相当する骨が内側に滑り落ちる状態になり、ひどくなると慢性的に痛み、跛行を呈します。 | 
| レッグ・ぺルテス・パーセス病 | 
| 大腿骨の骨頭が壊死し、跛行を呈します。反対の後肢にも30%ぐらい発症します。治療は外科手術で骨頭を切除すれば治ります。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 環軸亜脱臼 | ||||
| 膝蓋骨の脱臼 | ○ | |||
| レッグ・ぺルテス・パーセス病 | ||||
| 先天的肘脱臼 | ○ | 
呼吸器の病気
| 気管虚脱 | 
|---|
| 気管がつぶれた状態になり、呼吸困難を起こす病気です。 | 
| 鼻腔狭窄 | 
| 鼻の孔が先天的に狭いため、少し興奮すると呼吸困難が起こります。 | 
| 軟口蓋伸長症 | 
| 喉のひだが伸びてきて、だんだん「いびき」がひどくなってきます。重症になると、呼吸するたびに「ぜいぜい」するようになり、呼吸困難となります。 | 
| 扁桃腺の肥大 | 
| 扁桃腺が腫れて、呼吸をしずらくさせます。呼吸回数と関係があります。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 気管虚脱 | ○ | ○ | ||
| 鼻腔狭窄 | ||||
| 軟口蓋伸長症 | ○ | ○ | ||
| 扁桃腺の肥大 | ○ | ○ | ○ | 
眼の病気
| 瞬膜の肥大(第3眼瞼の脱出) | 
|---|
| 眼の下側の内側にある瞬膜(ワイパーの役目をする)が腫れて、眼に出来物ができたように見えます。 | 
| 睫毛重生 | 
| まつげが二列に生え、眼に入り、涙がでます。 | 
| 流涙症 | 
| 俗に言う「涙やけ」で涙管が閉鎖してしまうため、涙の管を通らずに、外に涙があふれ出します。産まれつき涙管がない場合、細い場合、ただ単に詰まった場合等があります。 | 
| 小眼症 | 
| 産まれつき眼が小さくなって産まれてきます。涙の産生が少なくなる傾向にあり、眼が乾燥することがあります。ときには手術をして眼を大きくすることがあります。 | 
| 慢性結膜炎 | 
| 結膜の表面に黄緑色の膜がかかります。免疫が関与していると言われています。全身症状として、皮膚・粘膜の潰瘍化と蛋白尿を伴います。 | 
| 涙管異常症 | 
| 涙管が欠損していたり、位置が違っていたり、狭かったりする病気です。 | 
| 老齢性白内障 | 
| 加齢によって、水晶体が濁ってきます。眼がだんだん見えなくなります。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 瞬膜の肥大(第3眼瞼の脱出) | ○ | ○ | ||
| 睫毛重生 | ○ | |||
| 流涙症 | ○ | |||
| 病気の名前 | ○ | |||
| 慢性結膜炎 | ○ | |||
| 涙管異常症 | ||||
| 老齢性白内障 | ○ | 
歯の病気
| 歯石・歯垢の蓄積 | 
|---|
| 歯が茶色く変色し、ひどくなると悪臭を生じます。そのころには細菌感染を起こし、その毒物を飲み込むことにより、全身に悪影響を与えます。 | 
| 乳歯遺残 | 
| 乳歯と永久歯が入れ代わるときに乳歯が残ってしまい、歯並びが悪くなることがあります。歯石や歯肉炎の原因になるので、早めに治療する必要があります。 | 
| 不正咬合 | 
| これは噛み合わせの問題で、アンダーショットやオバーショットなどと呼ばれるもので、ほとんどは先天的な問題です。これらの問題を持つ場合には繁殖には適しません。 | 
| 歯肉炎 | 
| これは歯石、歯垢の蓄積が原因で、歯と歯肉の間に炎症が起こり、赤くなります。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 歯石・歯垢の蓄積 | ○ | |||
| 乳歯遺残 | ○ | ○ | ||
| 不正咬合 | ○ | |||
| 歯肉炎 | 
血液の病気
| 血友病B | 
|---|
| 第Ⅸ因子の欠乏(クリスマス病)が原因で、血液を凝固させる因子が先天的に不足するため、外傷等による出血が止まりにくくなる病気です。 | 
| 自己免疫性溶血性貧血 | 
| 発熱を伴う溶血性貧血で、貧血や脾臓の拡大が認められます。雌が罹りやすく、血小板減少症(歯肉の点状出血)を伴うこともあります。 | 
| 免疫介在性血小板減少症 | 
| 血小板が少なくなり、皮膚に点状の出血が起こります。軽い刺激でも出血するなどの異常が起こります。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 血友病B | ○ | |||
| 自己免疫性溶血性貧血 | ○ | ○ | ||
| 免疫介在性血小板減少症 | ○ | |||
| 血小板減少症 | ○ | ○ | 
皮膚の病気
| アレルギー性皮膚炎 | 
|---|
| ノミ、アトピー、食餌や接触が原因で起こるアレルギーで、その原因によって治療は異なりますが、さまざまの程度で激しく痒がります。 | 
| 食餌アレルギー | 
| 食事が原因で起こるアレルギー性皮膚炎で、主に顔面が腫れることが多く、季節性はありません。アレルギーのない食事にすると治りますが、なかなかむずかしい病気です。 | 
| 外耳炎 | 
| 耳が垂れているために、炎症が起こりやすく、激しく痒がったり、耳の中が赤くなったりします。いろいろな病気の症状として現れます。 | 
| 甲状腺機能低下症 | 
| 中年齢以上で性別に関係なく発生しますが、この犬種では特に多いと言われています。皮膚病が治りにくくなり、被毛に光沢がなくなり脱毛しやすくなります。 | 
| 毛包虫症 | 
| 幼犬に多発する寄生虫による皮膚炎で、頭部から発生し次第に全身に広がります。脱毛、皮膚の肥厚、乾燥がみられます。重症では全身膿皮症になり、治療が難しくなります。 | 
| 円盤状紅斑性狼瘡 | 
| 鼻や口や目の周りに好発します。自己免疫性の皮膚病で、鼻部の色素沈着の低下、発赤、潰瘍などが起こります。 | 
| 落葉状天疱瘡 | 
| 主に顔面が侵される自己免疫性の皮膚病で、発赤、潰瘍などが起こります。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| アレルギー性皮膚炎 | ○ | ○ | ||
| 食餌アレルギー | ||||
| 外耳炎 | ○ | |||
| 甲状腺機能低下症 | ○ | |||
| 毛包虫症 | ○ | |||
| 円盤状紅斑性狼瘡 | ||||
| 落葉状天疱瘡 | 
心臓・循環器の病気
| 動脈管開存症 | 
|---|
| 先天的な心奇形により、通常は子犬のころから咳、運動不耐性、呼吸困難、失神などの症状が慢性的に認められます。 | 
| 僧帽弁閉鎖不全 | 
| 老齢になると起こりやすい心臓の僧帽弁の障害で、咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。 | 
| 三尖弁閉鎖不全 | 
| 老齢になると起こりやすい心臓の三尖弁の障害で、僧帽弁閉鎖不全とほとんど同時に起こる傾向があります。咳や呼吸困難などの症状が慢性的に認められます。小型犬に多発する傾向があります。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 動脈管開存症 | 〇 | |||
| 僧帽弁閉鎖不全 | 〇 | 〇 | ||
| 三尖弁閉鎖不全 | 〇 | 〇 | 
神経系の病気
| ホワイトシェイカードッグ症候群 | 
|---|
| 白い犬が侵されやすい傾向にあり、四肢を震わす病気です。 | 
| 特発性てんかん | 
| 6~24か月齢で発症しやすく、急に発作を起こし、最初は短い時間で回復しますが、徐々に長い発作が頻繁に起こるようになります。 | 
| 部分的てんかん | 
| 何もないのに、何かを噛むような動作を続けて行います。 | 
| 先天性前庭疾患 | 
| 先天的な障害により、歩き方や、姿勢に異常が生じます。首を傾けたままになる(斜頚)ことが特徴です。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| ホワイトシェイカードッグ症候群 | ||||
| 特発性てんかん | 〇 | |||
| 部分的てんかん | 〇 | |||
| 先天性前庭疾患 | 
腫瘍性の病気
| 乳腺腫瘍 | 
|---|
| 雌では2.5才以下に避妊すれば、乳腺腫瘍の発生率が低くなることがわかっています。また、子宮蓄膿症などの病気も防ぐことができます。 | 
| 皮膚腫瘍 | 
| 基底細胞腫、皮脂腺過形成、毛母腫、皮内角化上皮腫等が認められます。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 乳腺腫瘍 | 〇 | |||
| 皮膚腫瘍 | 
その他の病気
| 停留睾丸 | 
|---|
| 片側、または両側の睾丸が生後1ヶ月以上たっても陰嚢の中に認められない疾患です。繁殖には適しません。 | 
| 臍ヘルニア | 
| おへそが膨らみ、外から触ると内に入ります。多くは先天的です。 | 
| 鼠径ヘルニア | 
| 内股が膨らみ、外から触ると内に入ります。多くは先天的です。 | 
| 免疫機能低下症 | 
| 産まれつき免疫の機能が低下して、いろいろな病気に対する抵抗力がなくなり、皮膚病、細菌感染、ウイルス感染等に対して罹りやすくなったり、治りにくくなる状態を言います。 | 
| リン酸マグネシュム・アンモニウム | 
| 雌が80%以上で、2~8才以下で発症します。血清には影響は見られませんが、尿の培養で、ウレアーゼ産生細菌が認められます。 | 
| 肥満 | 
| この犬種は、肥満傾向があります。食事の与えすぎに注意しましょう。 | 
| 3ヶ月 | 6ヶ月 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|
| 停留睾丸 | ○ | |||
| 臍ヘルニア | ○ | |||
| 鼠径ヘルニア | ○ | |||
| 免疫機能低下症 | ○ | |||
| リン酸マグネシュム・アンモニウム | ||||
| 肥満 | ||||
| 異所性尿管 | 〇 | |||
| 尿石症 | 〇 | 
