猛禽類の飼い方と病気(フクロウ、タカ、ハヤブサ)
猛禽類の性質について
静かにおとなしく見えても野生を残した肉食の生き物です。基本的に単独生活を好み、縄張りの中で多くの時間を寝て過ごします。
ストレスには弱く静かな生活を好みます。
猛禽類の食餌
冷凍マウス、冷凍ウズラ、冷凍ヒヨコ、混虫など。ただし解凍方法がよくないと食中毒の原因になるので、注意が必要です。
猛禽類の住まい
- 専用小屋
 ストレスフリー、人とのコミュニケーションがとりにくい。世話が大変。
- 繋留飼い
 ファルコンブロックなどにつないで飼育。コミュニケーションはとりやすいが、ストレスは強め。
- 自由放鳥
 コミュニケーションも取れ、自由度が高いが在宅の家庭に限られる。事故率も高い。
 いずれの方法を選択しても、フクロウが隠れられる場所を作ることが大切です。
予防
餌を正しく解凍すること。定期的にメンテナンスすること。マメな清掃が必要です。
早見表
一般的な猛禽類の生物学的データ
| 最短繁殖齢 | 一腹卵数 | 孵化期間(日) | 卵間の間隔 | 抱卵開始 | |
|---|---|---|---|---|---|
| オオタカ | 2~3 | 3~5 | 35~38 | 2~3 | 1~2番目の卵 | 
| ハイタカ | 1~2 | 4~6 | 35 | 2~33 | 3~4番目の卵 | 
| ノスリ | (2)~3 | 2~4 | 36~38 | 3 | 1~2番目の卵 | 
| モモアカノスリ | 2~3 | 2~5 | 32 | 2~3 | 最後の卵ないし最後から2番目 | 
| チョウゲンボウ | 1 | 3~6 | 27~29 | 1~2 | 2~3番目の卵 | 
| ハヤブサ | 2 | 3~4 | 29~32 | 2~3 | 最後の卵ないし最後から2番目 | 
| メンフクロウ | 1 | 4~7 | 30~31 | 2~3 | 1番目の卵 | 
| ワシミミズク | 2~3 | 2~4 | 34~36 | 2~3 | 1~2番目の卵 | 
| シロフクロウ | 2 | 3~9 | 30~33 | 2~3 | 1番目の卵 | 
学窓社:猛禽類、ハト、水鳥マニュアルより抜粋
疾患
食中毒、誤飲、絞扼壊死、バンブルフット骨折、肺炎、ハジラミ、熱中症、白内障、角膜腫瘍、眼内出血、くちばし過長、痛風
人獣共通
鳥インフルエンザ、鳥結核、オウム病
