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リクガメの飼い方と病気

リクガメの性質について

生涯のほとんどを陸地で過ごします。水カメと違い甲羅が大きく盛り上がっているのが特徴です。肺で呼吸を行い、多くの種でぼぼ球形に近い卵を地表に穴を掘って産卵します。主に昼行性ですが、暑い日中は日差しを避けて草むらや岩穴・他の動物の掘った穴などで暮らし、朝夕に多く活動します。上手に飼育を行えば非常に長生きする点もカメの特徴です。

リクガメの食餌について

リクガメには雑食と草食がいて、草も食べるが、飼育下では肉類も好んで食べる種が多いです。野菜、果実、野草、樹木、花、肉類など…

給餌方法は食べやすくするために細かく切り刻んで与えるのを見かけますが、歯が伸びすぎる原因につながり、前足で押さえて嚙み切るという行為が歯の伸びすぎや食欲増進にも繋がりますので、大きなまま与えてください。

リクガメの飼育環境について

広めのケージを用意し、リクガメ類の飼育温度は24~32℃にするのが良いでしょう。

ケージ内に温度差を設け、好きな温度を選べるようにすることが大切です。
赤外線ライトや保温球とバスチンライト、パネルヒーターが必要です。シェルターを設置し、隠れる場所を作りましょう。湿度は40%以上が必要です。ほぼ毎日きりふきをし、床材にある程度の湿り気を含ませるようにしましょう。たまに温浴させたり、室外で日光浴をさせることも健康維持に繋がります。

安全に温度管理をするためにサーモスタットを使うと良いでしょう

雄雌の判別

体形はオスが細く、または小さく、メスが大きく丸いです。オスは腹甲が凹んでいて、尻尾はオスは長く、メスは短いです。総排泄孔がオスは甲羅のふちより外側にあって、メスは甲羅のふちより内側にあります。

寿命

非常に長寿な動物です。飼育下で約30~50年。適切な環境で飼育すれば、さらに長生きすることもあります。

病気について

  • 鼻水
    原因は細菌感染、ウイルス感染、真菌感染が考えられます。
    重症化すると肺炎になることもある。
  • 尿路結石
    原因としては感染、たんぱく質が過剰な食事、ビタミンA、ビタミンD、カルシウムが不足な食事が考えられる
  • 結膜炎
    原因は栄養不足、ビタミンA欠乏症が関係することが多くあります。
  • 卵づまり
    メスのカメが元気や食欲がなくなるときは卵づまりを疑う必要があります。
    原因はカルシウム不足、産卵に適した場所がない、肥満、痩せすぎなどです。
  • 肺炎
  • 代謝性骨疾患
  • 落下
  • 臓器脱