バセット・ハウンド
好発疾病
骨の病気
| 前肢の関節の変形 | 
|---|
| 橈骨と尺骨遠位と手関節の変形によって、うまく歩けなくなります。 | 
| 椎間板ヘルニア | 
| 椎間板が変性し、腰の神経を圧迫するため、運動障害や後肢の麻痺、失禁などが生じます。症状がひどいと、俗に言う腰抜けの症状となります。 | 
| 骨端異形成 | 
| 子犬の後肢の関節が陥落し、ふらつきます。 | 
| 椎間板変性 | 
| 腰の神経圧迫により、運動障害が生じます。 | 
| 先天性肘脱臼 | 
| 肘の関節が不安定になり、成長するにつれて脱臼します。遺伝が疑われています。 | 
| 肘突起癒合不全 | 
| 成長期の子犬に起こります。肘を曲げる時に痛がり、前肢の跛行が認められます。 | 
| 頚椎の変形・奇形 | 
| 雄に多く発生します。顎部の痛みから四肢の麻痺まで症状はさまざまですが、後肢の障害が最初に認められます。ワーブラー症候群の場合もあります。 | 
| 軟骨形成不全症 | 
| 軟骨の形成不全により、異常に短い足になります。 | 
| 離断性骨軟骨炎 | 
| 関節の軟骨が部分的に剥離するために、関節が変形し、跛行を示します。 | 
| 膝蓋骨の脱臼 | 
| 膝のお皿に相当する骨が内側に滑り落ちる状態になり、ひどくなると慢性的に痛み跛行を呈します。 | 
| 骨端腺の早期閉鎖 | 
| 外傷等によって成長板に損傷を受け、前肢が弓なりに曲がってくる病気です。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 前肢の関節の変形 | |||||
| 椎間板ヘルニア | ○ | ○ | |||
| 骨端異形成 | ○ | ||||
| 椎間板変性 | ○ | ||||
| 先天性肘脱臼 | ○ | ||||
| 肘突起癒合不全 | ○ | ||||
| 頚椎の変形・奇形 | ○ | ○ | ○ | ||
| 軟骨形成不全症 | ○ | ||||
| 離断性骨軟骨炎 | |||||
| 膝蓋骨の脱臼 | ○ | ||||
| 骨端腺の早期閉鎖 | ○ | ||||
| 椎間板脊椎炎 | ○ | 
眼の病気
| 緑内障 | 
|---|
| 眼が大きくなり、疼痛(眼をつむる)が起こり、視力に障害が起こります。 | 
| 眼瞼外反症 | 
| 下のまぶたが外転するために結膜が露出します。このため、眼球に傷がつき、涙が出たり充血したり角膜炎が起きたりします。 | 
| 瞬膜の肥大(第3眼瞼の脱出) | 
| 眼の下側の内側にある瞬膜(ワイパーの役目をする)が腫れて、眼に出来物ができたように見えます。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 緑内障 | ○ | ○ | |||
| 眼瞼外反症 | |||||
| 瞬膜の肥大(第3眼瞼の脱出) | ○ | ○ | |||
| 老齢性白内障 | ○ | 
歯の病気
| 歯石・歯垢の蓄積 | 
|---|
| 歯が茶色く変色し、ひどくなると悪臭を生じます。そのころには細菌感染を起こし、その毒物を飲み込むことにより、全身に悪影響を与えます。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 歯石・歯垢の蓄積 | ○ | 
血液の病気
| 血友病 | 
|---|
| 血液を凝固させる因子が先天的に不足するため、外傷等による出血が止まりにくくなる病気です。 | 
| 遺伝性血小板障害 | 
| この犬種に特有に認められる血小板障害で、出血が止まりにくくなったり、中等度からやや重度な出血が起こります。 | 
| 血小板の機能異常 | 
| 血液を凝固させるための機能が低下して、出血すると血液が止りにくくなる病気です。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 血友病 | ○ | ||||
| 遺伝性血小板障害 | ○ | ||||
| 血小板の機能異常 | ○ | 
皮膚の病気
| 黒色被毛毛包形成異常症 | 
|---|
| 黒い部分の毛が進行性に脱毛します。 | 
| 脂漏性皮膚炎 | 
| 皮膚に脂っぽいフケが付着し、特有の腐敗臭を伴います。激しく痒がり、発赤し、脱毛します。 | 
| 指間皮膚炎 | 
| 足の指の間に皮膚炎を起こします。 | 
| 外耳炎 | 
| 耳の炎症が起こりやすく,激しく痒がります。 | 
| 慢性の外耳炎 | 
| 耳が垂れているため空気の出入りが悪く、あらゆるタイプの耳の病気が発生しやすくなります。 | 
| 皮下の腫瘍 | 
| 毛包上皮腫、表皮嚢胞、毛母腫、皮膚扁平上皮癌、皮膚粘液肉腫等を認めます。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 黒色被毛毛包形成異常症 | |||||
| 脂漏性皮膚炎 | |||||
| 指間皮膚炎 | ○ | ||||
| 外耳炎 | ○ | ||||
| 慢性の外耳炎 | |||||
| 皮下の腫瘍 | 
神経系の病気
| クラッペ病(脳脊髄の脱髄) | 
|---|
| 遺伝的に起こる脳の障害により、子犬の頃から興奮や痙攣、全身の麻痺などが起こります。脳脊髄の両側性の脱髄の病気で、治療法がありません。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| クラッペ病(脳脊髄の脱髄) | ○ | ||||
| 球様細胞白質萎縮症 | ○ | 
泌尿器の病気
| 尿石症 | 
|---|
| 血尿、尿が出にくい、嘔吐、疼痛などの症状が現れ、ひどくなると尿閉をおこし、尿毒症になります。 | 
| シスチン尿 | 
| 尿の中のシスチンの量が増加し、そのため結石ができやすくなります。雄が90%で、1~8才で発症します。血清は異常が起こらず、尿培養も陰性です。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 尿石症 | ○ | ||||
| シスチン尿 | ○ | 
消化器の病気
| 胃捻転 | 
|---|
| 食後、急に腹部が膨満し、ショック症状を起こします。 | 
| 腸閉塞 | 
| 異物を食べることにより腸が閉塞することがあります。激しい腹痛や食欲不振、嘔吐、下痢、血便などが認められます。 | 
| 脾捻転 | 
| 食欲不振や嘔吐、腹痛が認められ、溶血性の貧血を起こします。胃捻転に伴って起こります。 | 
| 胃や腸の異物 | 
| いろいろな物に興味を示すため、異物を飲み込む癖があります。飼い主の方は、普段から十分に気をつけて、注意しましょう。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 胃捻転 | |||||
| 腸閉塞 | 〇 | ||||
| 脾捻転 | |||||
| 胃や腸の異物 | 〇 | 〇 | 
呼吸器の病気
| 気管形成不全 | 
|---|
| 気管の発達が不十分であるために、生後2ヶ月以内に咳や呼吸困難が認められ、運動不耐性になります。 | 
| 肺葉捻転 | 
| 呼吸困難や、咳や血痰が認められます。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 気管形成不全 | |||||
| 肺葉捻転 | |||||
| 気管未形成 | 〇 | 
産科の病気
| 子宮蓄膿症 | 
|---|
| 何かのホルモンの働きが、この病気に罹りやすいことに関係しているようです。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 子宮蓄膿症 | 〇 | ||||
| 乳腺腫瘍 | 〇 | 
その他の病気
| 鼠径ヘルニア | 
|---|
| 内股が膨らみ、外から触るとでっぱっています。 | 
| 肛門腺の閉塞 | 
| 肛門にある袋に膿がたまります。定期的に絞ることが必要で、重症の場合は手術が必要となります。 | 
| リンパ腫 | 
| 最も代表的な腫瘍で、体のいろいろな所にできますが、治療するとかなりの生存が見込める場合が多いので、治療すべき腫瘍です。 | 
| ブルセラ症 | 
| 人間にも感染する伝染病で、主に睾丸に感染します。まれな病気です。 | 
| 免疫機能低下症 | 
| 産まれつき免疫の機能が低下して、いろいろな病気に対する抵抗力がなくなり、皮膚病、細菌感染、ウイルス感染等に対して罹りやすくなったり、治りにくくなる状態を言います。 | 
| 乳腺腫瘍 | 
| 雌では2.5才以下に避妊すれば、乳腺腫瘍の発生率が低くなることがわかっています。また、子宮蓄膿症などの病気も防ぐことができます。 | 
| 年齢不問 | 1才 | 1-3才 | 4-5才 | 6才以上 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 鼠径ヘルニア | 〇 | ||||
| 肛門腺の閉塞 | |||||
| リンパ腫 | 〇 | ||||
| ブルセラ症 | ○ | ||||
| 免疫機能低下症 | ○ | ||||
| 甲状腺機能低下症 | ○ | ○ | |||
| 前立腺肥大 | ○ | ||||
| 腫瘍の発生 | ○ | ||||
| 僧帽弁閉鎖不全 | ○ | ||||
| ラフォラ病 | ○ | 
